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汗を止める根本的ケア|緊張で頭・手のひら・足裏・脇の汗がひどい

汗を止める根本的ケア|緊張で頭・手のひら・足裏・脇の汗が酷い!

緊張で頭や手のひら、足裏、腋の下に尋常でないほどの汗をかく局地的な「発汗異常」が増えています。

 

人前で滝のような汗を頭にかいたり、書類を汗で湿らせてしまったりするので、余計に「もっと汗が出たらどうしよう…」と不安になってしまうのが悪循環です。

 

ここでは日常生活の支障となるような緊張による汗を止める方法を探している方に、「汗を止める根本的ケア」をご紹介しています。

 

額に汗

 

 

汗が出る仕組み

 

そもそも体の中にたまった熱を逃がして体温調整するために「汗」が出るので、汗は体の機能として必要不可欠な生理反応を果たしています。

 

夏の暑い日にかく場合の仕組みを例に挙げてみましょう。

 

 

暑いとどうやって汗をかくのか?

 

皮膚の温感の受容体が暑いと感じ、視床下部にある体温中枢神経にこの情報が伝えられる。

 

 

体温中枢神経から自律神経(交感神経)へと以下のような3つを中心とした司令が伝えられる。

  • 体表近くを流れる血液量が増加(汗をかくと皮膚が赤みを帯びるのはこのため)
  • 毛穴が開いて体熱を逃がす
  • 蒸発しようとする汗(発汗)が熱を奪い去り、体温が上がり過ぎるのを防ぐ

 

 

暑い場合に汗をかいて体温を調整する場合の発汗は温熱性発汗と呼ばれており、ほかには下記のような種類があります。

 

 

汗の種類

 

  温熱性発汗 味覚性発汗 精神性発汗(緊張型多汗)

原因

気温の上昇や運動 辛味・酸味による刺激
  • 緊張やストレス
  • 自律神経の乱れ
  • 性格的な神経質さ

汗腺の種類

エクリン腺 エクリン腺+アポクリン腺

汗の成分

99超が水。※匂いはない アポクリン腺に関してはタンパク質・尿素・アンモニアなどを含む脂質。※匂いがある

場所

全身 頭(額)、鼻など 手足の裏・頭・脇などの局所

 

温熱性発汗と味覚性発汗は外的要因で発汗している一方、精神性発汗は内的要因によるものです。

 

最近増えている顔や手のひらといった局地的な箇所に多く汗をかく場合は、「緊張型多汗症」を疑います。

 

 

緊張や不安で余計に汗が出る緊張型多汗症のメカニズム【発汗異常】

 

プレゼンテーション中に汗

 

ビジネスシーンで大切なプレゼンテーションの時、滝のような汗を頭にかいてしまい「緊張していると思われるのではないか」と不安して余計に汗をかいてしまう。

 

困るビジネスマン

 

お釣りをもらおうとするときに手のひらにびっしょり汗が出てしまって不快な思いをさせるのではないかと不安してしまう。

 

精神性発汗でよくあるこれらの事例は、「また汗が滝のように出てしまう」と緊張するあまり(予期不安と呼ぶ)頭に血が上り、顔が真っ赤になるケースもあるでしょう。

 

さきほど「体温中枢から交感神経に『汗を出して体温を調整せよ』と司令が出される」と解説しました。

 

緊張型多汗症の場合は特に「汗が止まらなくなったらどうしよう」といった予期不安で交感神経が過敏になり、汗腺からもっと汗を出すように司令が出てしまうのです。

 

本を汗で汚さないだろうか…意中の人がせっかく手を繋ごうとしてくれているのに汗がびっしょりになってしまい、うまく説明できないし恥ずかしい…

 

など自分自身の汗が他人に不快を与えるのではないかという不安が交感神経を過敏にさせて余計に緊張型発汗症を悪化させていきます。

 

 

緊張性多汗症が起きやすい場所と汗腺の関係および主な治療法

 

以下は緊張性多汗症が起きやすい場所と汗腺の関係、そしてそれぞれの主な治療法です。

 

汗が止まらない部位

頭(額)

手のひら・足裏

脇の下

汗腺の種類

エクリンセン

 

エクリンセン+アポクリン腺

汗の匂い

×

×

注意点

額に滝のようにかく汗は人目に触れやすく、かつ脇や手・足よりも治療が困難になるケースが多い。 足裏は匂わないエクリンセンが分布していると言えど、履きなれた靴に雑菌が繁殖して臭う場合がある。 脇の下に多く分布するアポクリン腺の汗は出た瞬間は匂わないが、衣服に汗が蓄積して雑菌が増えると臭いを発するようになる。

治療

※★:効果の評価

・交感神経ブロック手術(★★★★)

 

頭・額・手のひら・足裏にかく緊張性多汗症は、過敏になっている交感神経を遮断する手術で発汗を止めるのが効果的と言われる。頭・額の汗腺の活動を抑制すると汗が他の部位に分散されて局所的な緊張性発汗の支障が減る。

・アポクリン腺の切除術※1
 (★★★★★)

 

・ボトックス注射※2   
 (★★★)

 

 

アポクリン腺とエクリンセンが分泌する場所

 

エクリン腺とアポクリン腺

出典:コーラルビューティクリニック

 

頭・手のひら・足裏・脇の下などに出過ぎる汗を止めるには対処方法も異なり、かつ結構な大がかりな治療を要するようになります。

 

以下治療に関する注意点を挙げておきます。

 

※1ボトックス注射
ボツリヌス菌を皮下注射して一時的に筋肉を麻痺させて発汗を抑制する 。効果は永続的ではないがアポクリン腺の切除術に比べて治療費用も安価で取り組みやすく、悩みの抑制にはよい。

 

 

 

※2アポクリン腺切除手術

エクリン腺とアポクリン腺2

出典:東京プラチナ無クリニック

 

【アポクリン腺切除術の概要】

アポクリン腺切除術

出典:五味クリニック

 

アポクリン腺はいくらのように目ではっきりと目視でき、切除すると汗と臭いの発現元がなくなるので悩みレベルが極限に減ります。

 

しかし、アポクリン腺の切除術で手の神経が損傷し、腕の神経がおかしくなってしまったなどの後遺症が残るケースもあるので、脇ガの症例が多い専門医を探すとよい。

 

 

 

緊張性多汗症を根本的によくして汗を止めるセルフケア

 

頭や手のひら・足裏・脇の下などに出る汗を止めるための治療は、意を決しないとできないような内容です。

 

以下より「手術をしないで何とか汗を止めるケア」をご紹介します。

 

緊張性多汗症を根本的によくして汗を止めるセルフケア(効果的な順から挙げる)

  • 運動して他の汗腺を鍛える
  • 汗を止めるグッツを使う
  • 塩化アルミニウム
  • ※ミョウバンスプレー

 

 

運動して他の汗腺を鍛える

 

運動

 

緊張型多汗症で汗が出やすい個所として頭・手のひら・足裏・脇の下を例として挙げました。

 

これらを改善する治療として交感神経ブロック術やアポクリン腺切除術などがあります。

 

いずれの治療にも共通して言えるのが、局所的に活発になっている汗腺の働きを抑制するといった目的です。

 

汗腺の働きを抑制した後はどうなるのか?ですが、ほかの箇所に汗が分散されたり、移動したりすることで日常生活の支障が減ると言うのですね。

 

また、緊張性多汗症の特徴として挙げられる局所的な発汗は裏を返せば他の汗腺が退化して頭・手のひら・足裏・脇の下の汗が良く出るようになった証拠でもあり、他の箇所の汗腺が退化したからこそ汗は頭・手のひら・足裏・脇の下から出てきたと言えます。

 

このため、ほかの汗腺を活発にすると局所的な汗は分散・移動すると考えられるのです。

 

緊張型多汗症を発症しやすいのは、大方忙しいビジネスマンなどに多いですが、多忙ゆえに運動があまりできていない可能性も高く、往々にして汗腺が退化しやすいと言えるかもしれません。

 

心当たりがある場合は、ウオーキングなど気軽に取り組める有酸素運動でじんわり汗をかくエクササイズからはじめてはいかがでしょうか?

 

時間はかかるかもしれませんが、上に挙げたような治療がちょっと…と思うなら運動で汗腺を鍛えるしかありません。

 

 

汗を止めるクリームを使う

 

手汗用クリーム

 

運動のように根本的な解決策となる訳ではありませんが、どうしても汗を止めたい時に便利なのが汗を止めるグッツです。

 

注意点は汗を止める有効成分が配合されているか、汗によって流されないかです。

 

多汗症が起きている部位によって汗を止めるグッツもさまざまありますので、下記では部位ごとにおすすめのグッツをご紹介します。

 

 

 

頭・顏用・手のひら

 

手汗用クリーム

 

頭や顔に汗を止めたい場合は、メイク崩れを防げるような点が効力されているクリームがよいでしょう。手のひらにも活用できます。

 

【医薬部外品の頭・顏用・手のひら用汗止めクリーム】

 

■有効成分:フェノールスルホン酸亜鉛

 

顔の汗・テカりを抑える顔専用制汗ジェルクリーム【サラフェ 】

 

 

 

 

足の裏

 

足の裏の汗を止める

 

【医薬部外品の足の裏用汗止めクリーム】

 

■有効成分:イソプロピルメチルフェノール

 

足汗用・制汗ミスト【足サラ】

 

 

 

 

 

腋の下

 

脇の汗・ワキガ

 

脇の下の汗を止めたい場合は、制汗効果の他、アポクリン腺の汗特有の匂いも抑制する効果のあるクリームがよいでしょう。

 

【医薬部外品の腋の下用汗止めクリーム】

 

■有効成分:イソプロピルメチルフェノール

 

Lapomine(ラポマイン)脇の臭いケア

 

 

 

塩化アルミニウムスプレー

 

塩化アルミニウムは汗を止める効果がある薬剤として知られています。

 

大きな薬局でしか取り扱っていませんので、問い合わせをしてから入手しましょう。

 

塩化アルミニウムが手に入ったら、精製水などで10~20%程度に薄めて使用します。

 

皮膚が弱い方にとってかぶれを引き起こす場合もありますし、繰り返し使うことでお肌が荒れる場合も考えられますのでご注意ください。

 

下記で市販の塩化アルミニウムスプレーを挙げておきます。

 

 

 

ミョウバンスプレー

 

昔から汗を止めるためにミョウバンがいいと言われてきました。

 

ですが、全く効果がなかったと言う人もいるし、けっこう効いたと言う人もいるし、効果にバラつきが生じやすいのが難点です。

 

ミョウバンは手軽に手に入るので試しやすいと言えば試しやすいのですが、ここでご覧になっている閲覧者の方の悩みレベルに応えられるだけの効果は期待できないと言えます。

 

ミョウバンで汗を止めるようにトライしてみてもいいかもしれませんが、運動で汗腺を鍛えて他の箇所でも汗をかけるようにするのと、汗を止めるクリームを活用しながら、徐々に根本的なケアを進めていくほうがおすすめです。

 

 

まとめ:緊張による汗を止めたいなら、根気強く・焦らないで取り組む

 

緊張型多汗症の原因には「局所的に汗が出るのは他の箇所の汗腺が退化したからこそ汗は頭・手のひら・足裏・脇の下から出てきた」といった深層がありました。

 

緊張による汗を止めたいのならば、運動によって全身の汗腺を活発にする取り組みを行いながら、ほかの制汗クリームなどを上手く活用して根気よく取り組みましょう。