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帯状疱疹後神経痛は完治する?治らない? 痛みを減らすケアを全解説

帯状疱疹後神経痛は完治する?治らない? 痛みを減らすケアを全解説

帯状疱疹後神経痛は難治性の疾患と言われており、完治するのか治らないのかもあまりはっきりしないと考えられています。何年も通院しても治ることなく、痛みが慢性化しながら精神的に塞ぎこんでしまうケースも多くなります。しかしだからと言って何も方法がないわけではありません。

 

帯状疱疹後神経痛のガイドラインにも表記されていなくても、人間の体の基本に忠実になれば考えらる方法は少なくないはずです。ここでは人の体が生まれ持っている生命力に焦点を当て、それを活かしながら帯状疱疹後神経痛を消褪させるケアをご紹介しています。

 

痛みで塞ぎこむ人

 

 

帯状疱疹後神経痛とは

 

帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹が起きたのちに潜伏していたウイルスが神経線維を傷つけて発症する病気です。

 

帯状疱疹は幼少の頃に発症した水疱瘡のときのウイルスが長い間神経節に潜伏、風邪や疲れなど免疫力が低下した時にウイルスが賦活化、皮膚に帯状の発疹が起きます。

 

帯状疱疹後神経痛は帯状疱疹発症の際のウイルスによる神経の損傷が引き金となり、動物の牙で皮膚をかじられているかのような鋭い痛みに何年も悩まされると言います。

 

 

帯状疱疹後神経痛の痛みのステップ

 

帯状疱疹後神経痛は下記の3つに分けられます。

 

 

①帯状疱疹が起きる前触れの痛み

 

 

②急性帯状疱疹痛:帯状疱疹中の痛み

 

 

帯状疱疹後神経痛

 

 

①帯状疱疹が起きる前触れの痛みと②急性帯状疱疹痛は皮膚に起きた炎症の痛みです。このため病院は皮膚科を受診して治療を受けるようになります。

 

③帯状疱疹後神経痛はウイルスによって神経に傷が付いて痛みを感じるようになります。病院はペインクリニックで治療を受ける場合が多く、帯状疱疹の前触れの痛みや急性帯状疱疹痛とは違うアプローチをする必要があります。
実際、帯状疱疹後神経痛は「さまざまな種類の痛みの感覚」が混在しています。

  • チクチク
  • 締め付けのような痛み
  • 重たくのしかかるような痛み
  • ビリビリとした電流が走る様な痛み

 

これらの不快な痛みは生活の支障になり、痛みによる影響で精神疾患も併発するようになっていきます。

 

それではこれらの帯状疱疹後神経痛はどんな人に起きやすいのでしょうか?

 

 

帯状疱疹後神経痛はどんな人に起きやすい?

 

帯状疱疹は幼少のころの水疱瘡のウイルスが長期間潜伏、大人になって下記のように「免疫が低下した時」にウイルスが活性化すると発症しやすくなります。

  • 疲労やストレスが長く続く時
  • 加齢
  • ガン治療中など免疫が低下する治療を受けている場合

 

 

帯状疱疹後神経痛の治療

 

まずは病院でどんな治療が行われているのかを見た後に、治療を阻害せずかつそれをサポートする方法の可能性をご紹介しましょう。

 

まず帯状疱疹後神経痛の主な治療方法は以下のとおり。

 

薬物治療

主に抗てんかん薬、鎮痛薬、抗痙攣薬などのほか、抑うつ薬などが処方されます。これらは今ある痛みを薬によって抑制する目的の対処療法となります。

 

理学療法

痛みのある部位に温熱・電気刺激・レーザー療法などの理学療法は薬物療法のほかに行われる有効な療法です。痛みの少ない状態に導くという観点では前述の対処療法としての薬物療法よりも効果が期待できるでしょう。

 

 

帯状疱疹後神経痛は治らない?完治する?自助努力で痛みを減らすケアを考える

 

帯状疱疹後神経痛は治らないのか?完治する病気なのか?それは誰にもわかりません。

 

確実に言える事があるとすれば、完治に向かおうと自らもケアを実践していることがその大前提でしょう。

 

しかしまるでストイックな修行のようなエクササイズが必要なわけではありません。むしろその逆です。

 

慢性的な痛みにずっと耐えてきたご自身の体を継続的に労わり、楽にしてあげられるかが大切なだけだということをまずはじめにお伝えさせていただきます。

 

 

ここからは難治性の病気と言われる帯状疱疹後神経痛をよりよくするための方法を共有します。

 

帯状疱疹後神経痛の痛みを減らすケア ~痛みのループを断つ~

 

帯状疱疹のような慢性的な痛みには、下記のように痛みが増幅しやすい「痛みのループ」ができやすくなります。

 

痛みのループ

 

【痛みのループ】

  1. 慢性的な痛みを抱える帯状疱疹後神経痛は上の図のとおり痛みのループが起こりやすくなります。
  2. 痛みの感知
  3. 交感神経の優位
  4. 血管の収縮と骨格筋の硬結
  5. 末梢循環の低下:血流・体液循環低下
  6. 体組織に酸欠が起き、老廃物が蓄積する
  7. 発痛物質の増産

 

もちろん帯状疱疹後神経痛が慢性化してしまった場合は上のうち「現在がいずれのフェーズなのか?」がもはやわかりません。

 

一つだけ言えるのは痛みのループをリセットしない限り痛みは積み重なりやすいという事。その効果的な方法は上のいずれかのフェーズで痛みをリセットする以下のようなケアです。

 

 

交感神経優位を副交感神経優位な状態にする

交感神経の優位とは言わば緊張またはストレスを抱えている状態です。一方就寝時などリラックスしている状態は副交感神経が優位な状態です。

 

最も気軽にできる副交感神経を優位にさせるトレーニングは腹式呼吸。鼻から息を吸って鼻から息を吐く、吐く息を吸う息の4倍にするというだけの時間を5分程度確保するだけでも副交感神経が優位な状態へ近づくことができます。

 

下記の動画は参考になる腹式呼吸の方法です(禅呼吸法と明記されていますが、動画の中では腹式呼吸と説明されています)。

 

 

腹式呼吸は慣れないとはじめは疲れますから、徐々に時間を増やすのがおすすめです。

 

瞑想を行いながら、またはお好きなアロマをお部屋で焚いてリラックスしながら腹式呼吸のトレーニングを行ってみるのもよいでしょう。、

 

痛みによって好きで緊張したりストレスを感じたりするわけではないので、交感神経の優位状態を好転させるのは難しく感じるものかもしれません。

 

しかしそのまま放置していては前述の「交感神経優位状態の痛みのループ」は続くだけですので、意識的に副交感神経を優位にする取り組みが必要でしょう。

 

 

 

 

血管の収縮と末梢循環の低下、体組織の酸欠、骨格筋の硬結

 

交感神経が優位な状態では血管が収縮・末梢では体液循環が低下、骨格筋が硬直して体組織に酸欠が起こりやすくなります。

 

このとき交感神経からYTPなどの痛みを伝える物質が分泌されており、痛みのリセットケアとして体液循環を促し、硬くなった筋肉をほぐす定期的な取り組みが必要なのです。

 

前述した痛みのループでは、発痛物質が発生する前のフェーズで血管収縮、末梢循環の低下、体組織の酸化が起きていました。これらが適宜緩和されていたならば発痛物質が増産されることも少なくなるのです。

 

帯状疱疹後神経痛では帯状疱疹をきっかけに神経線維が傷つき(後述)不要な痛みが脳に伝っている状態です。末梢循環の低下、酸欠、骨格筋の硬結など痛みを増幅させる環境が整えば悪化していくだけですが、それらの”痛みの増幅要因”を何らかのケアによって減らしていけたならば、少なくても当然痛みの感覚も違ってくるはずなのです。

 

では痛みを増幅させる要因を減らすケアとは具体的にどんなものなのか?それは痛みのループがどんな段階にあっても有用なリンパマッサージです。

 

 

痛みを増幅させる要因を減らすケア:リンパマッサージ

 

リンパマッサージは体の末端の体液(血液を含む)を心臓の方へ向かって戻し、循環を促す目的で行います。

 

下記のようにリンパは血管に沿うように張り巡らされており、血液は要らなくなった老廃物をリンパに渡し、リンパは血液にリサイクルできる栄養素を戻すなどして助け合いながら体内のコンディションを調整するように働いています。

 

リンパ

 

リンパ管は血管のようにしなやかな筋肉を持っていませんので、リンパのまわりの筋肉の収縮に頼ってリンパ液の流れをゆだねるしかありません。ですので、筋肉を使わないでいるとリンパの流れも滞り、体内に老廃物が蓄積しやすくなります。

 

リンパマッサージとは意図せず体内に蓄積した老廃物をソフトタッチの刺激で排出を促すケアであり、ちょうど痛みのループが起きた帯状疱疹後神経痛の現象に適していると言えます。

 

なによりリンパマッサージを行うと硬くなった体がほぐれ、末端の血流・体液循環が心臓に戻されて体液循環が促されるので、冷感やしびれなども減らしていけるのです。

 

また硬くなった肉体を物理的にほぐすことで、脳のストレスを減らせますので、帯状疱疹後の神経痛では積極的に行って行きたいケアと言えるでしょう。
※触れられることが神経を刺激し、痛みを増幅するようなケースはこの限りではございません

 

リンパマッサージに関しましては、筆者が運営しているサロンで「慢性的な痛みのためのリンパマッサージ」を行っています。

 

「①施術をお受けいただく方法」と、「②施術後にご自身で行っていただくセルフケアを学ぶレッスン」と2つの方法がございます。

 

慢性的な痛みのためのリンパマッサージ

 

ご参考ください。

 

 

温熱療法・よもぎ蒸しによるケアを自宅で実践する

 

よもぎ蒸し

 

この他には温熱療法なども効果的です。痛みのループでは末梢循環が低下する影響で「血流の低下や冷え」などが発生しやすくなっていると解説しました。

 

よって温熱で体を温めるケアも帯状疱疹後神経痛には有効です。

 

特に女性におすすめなのが、お灸の原料としても使用されるよもぎを活用したよもぎ蒸し。これは今から7年前くらいからエステサロンに導入されるケースが増えているのですが、いまでは妊活や更年期のケアとして女性達が自宅用に購入するケースも増えており、女性の体調を整えるためのケアとして支持されるようになっています。

 

では帯状疱疹後神経痛におけるよもぎ蒸しの効果を解説します。

 

よもぎ蒸しの効果

 

よもぎ蒸し2

 

もともとよもぎ蒸しの元祖韓国では「産後の肥立ち」として行われてきており、現在では骨盤周辺を温めるケアとして大人の女性によく知られるようになっています。

 

以下はよもぎ蒸しで得られる主な効果をよもぎに含まれる成分から分析したものです。

 

  • エストロゲン様効果
  • 血行促進:骨盤内の血流を増やす
  • 活性酸素の排除
  • 体液循環促進・冷えの改善
  • 腸のぜん動運動や老廃物の排出を促す
  • リラックス効果

 

【一般的なよもぎ蒸し】

 

【黄土韓方蒸しセット】★6万円相当の選べるプレゼント★ファンジン 正規品 保証付き よもぎ蒸しセット よもぎ蒸し セット 自宅 椅子 ヨモギ蒸し 黄土 よもぎ 蒸し 黄土よもぎ蒸し 韓国 座浴 ヨモギ 業務用 本格 家庭用

 

※こちらのファジンというメーカーは韓国でよもぎ蒸しセットを600万個販売しているそうなので、信用が厚いと考えられます。

 

 

 

 

 

神経の損傷を回復させるケア

 

シナプス

 

本来痛みの感覚は必要不可欠なものです。 例えば痛みの感覚がなかったとしたら?私たちはやけどにも気づかず皮膚を火元にさらし続けてしまうかもしれません。 痛みの感覚があってこそ私たちは危険から身を守ると考えられるのです。

 

しかし帯状疱疹後神経痛では神経線維が傷ついた状態が不要な痛みをつくり出していますので、傷ついた神経線維を修復しようとするケアが欠かせません。

 

帯状疱疹後神経痛は幼少時の帯状疱疹ウイルスが長期間体内に潜伏、大人になってふとしたきっかけで免疫力が低下した時にウイルスが賦活化して皮膚上に発疹を発現させ、かつ神経線維を傷つける事で起こる痛みです。
次の図は脊髄と神経線維と交感神経の関係性を表しています。

 

脊髄と交感神経と神経線維

出典:edu.ipa.go.jp

 

脊髄には神経線維がまとわりつくように接合しており、神経線維へ伝わった痛みの信号も「脊髄を含む中枢神経」へ伝わるような構造になっているのがわかります。

 

また脊髄は交感神経と接合しているので、神経線維から脊髄へと伝わった痛みの情報が交感神経とも接合しやすい状態にあるのがわかります。

 

前述のとおり交感神経が優位な状態だと痛みのループが起こりやすくなっているのは脊髄と交感神経、神経線維の“容易に交わりやすい性質”にあるとも言えるでしょう。

 

ではどんなケアが帯状疱疹後神経痛に有効なのか?参考になるのが自己回復タンパク・ヒートショックプロテインに着目したケアです。

 

ヒートショックプロテイン(HSPと呼ぶ)は次のように体の組織がダメージを負った時にダメージの状態に合わせて修復するタンパク質です。種類ごとにその役割分担があって体のメンテナンスを行います。

 

 

HSPの一例とその役割

 

■HSP70

  • 修復
  • 防御
  • 運搬

 

■HSP40
単独よりはHSP70と助け合って修復効率を高める働きをする。基本的にHSP70と同様の働きをする。

 

■HSP90

  • 細胞を成熟化・安定化
  • 細胞死を未然に防ぐ
  • タンパク質を無限に複製
  • 血管を修復させる
  • 他のHSP自体を修復する

 

参考:Brouwn L J Bowl chem、HSPの効果

 

 

HSPは体内に存在する自己回復力を高めるメカニズムですので、極めて安全で、かつHSPを活用したケアが帯状疱疹後神経痛のケアにも役立ちます。

 

HSPは60兆個と言われる体の中の細胞全てに存在しており、神経系にもHSPが存在していると考えられています。

 

以下はHSPが神経系へ及ぼす影響が実証された一例です。

 

 

①神経変性
神経変性 βアミロイドが脳内に過剰発生すると神経細胞死が躍起される。
この状態にHSP70を意図的に発現させるとβアミロイド神経細胞死が抑制される。
Jordi Magrané, Roy C Smith, Kenneth Walsh, Henry W Querfurth
※βアミロイドによる細胞死後の症例はアルツハイマー病

 

 

 

②坐骨神経細胞
坐骨神経細胞にHSP70を添加すると、神経細胞死が抑制された。
L J Houenou, L Li, M Lei, C R Kent, M Tytell

 

 

 

③脊髄損傷
HSPの一種とされるCRYABは炎症反応を抑制して神経保護効果を発揮する。
脊髄損傷モデルでCRYABを増加させると炎症反応を抑制する神経保護作用が確認されている。
Armelle Klopstein/The Journal of Neuroscience, 2012

 

 

帯状疱疹後神経痛の症例は報告されていませんが、全身の細胞に分布するHSPですから上の症例に倣ってHSPを増やす取り組みを実践すれば、帯状疱疹後神経痛の神経保護にも役立つと予想できます。

 

 

HSPを増やすには?

 

HSPは誰の体にも存在する自己回復タンパク質でした。実は昔々に行われていた湯治もHSPの考えがベースになっており、熱めのお湯に入浴して傷を癒したり病後の回復を促したと言います。HSPを手軽に増やすには以下のHSP入浴法がよいでしょう。

 

HSP入浴法

  • 体温を計る
  • 体温が35度以下の場合は+1.5度程度のお湯にして入浴します
  • 36度程度の場合は以下のとおりに入浴すると体内のHSPが増えやすいでしょう。

40度の場合 15~20分
42度の場合 8~10分

 

熱めのお湯になりますので、のぼせや気分が悪くなったら中止して休みます。無理に行う必要はありません。神経の保護や回復のためにHSP入浴法を長く続けたいので、許容範囲で行ってください。

 

HSP入浴法で得た効果は3日程続くので週に2回程度実践すれば事足ります。

 

 

 

 

 

痛み抑制の神経伝達物質を媒介・シナプスの保護ケア

 

帯状疱疹後に賦活化したウイルスが神経線維を傷つけた結果起きる帯状疱疹後神経痛では、以下のような現象が起きやすくなっています。

 

帯状疱疹後神経痛(慢性疼痛)と慢性疲労

眠っても疲れがとれないと言われる慢性疲労を抱える人は3000万人いると言われており、その原因はストレスと考えられている一方(※)、帯状疱疹後神経痛をきっかけになるケースもあると言われています。

 

慢性疲労では倦怠感や微熱、そして慢性疼痛が起きやすく、帯状疱疹も疲労(免疫の低下)を背景に発症しやすく、かつ発熱も起こりやすいのです。このため帯状疱疹後神経痛と前後するように慢性疲労が起きれば、似たような症状がかぶっている状態と言えます。

 

慢性疲労と脳炎症

ごく最近慢性疲労では脳内の炎症が起きていると明らかになってきました。(理化学研究所)

 

体力的な疲れでも精神的な疲れでもそれらが脳にとってストレスであれば、脳内では炎症となって症状が表れるのです。

 

脳炎症とは?

 

脳炎症の正体は活性酸素による脳細胞のダメージ。活性酸素が発生しやすいのはどんな状態か?といったら以下のとおり。

 

ストレスを抱える場合には交感神経が優位になっており、脳内で血管の収縮や血流の低下が起きる。ふと緊張がほぐれたときに血管の拡張と血流が良くなり、この収縮後の拡張(虚血再灌流と呼ぶ)時に活性酸素が脳細胞を破壊しやすい。

 

 

脳細胞の炎症とは活性酸素による脳細胞の破壊を意味し、帯状疱疹後神経痛で一番問題となるのはその影響で前述のシナプスが正常な働きを止めてしまうことです。

 

シナプスが変質していれば痛みを抑制するように働く神経伝達物質の出も悪く、自前の痛みの抑制メカニズムに期待できません。このため帯状疱疹後神経痛では「鎮痛薬を飲まないと痛みで耐えられない」と考えられるのです。

 

 

帯状疱疹後神経痛の脳内をどう守って痛みから防御すればいいのか?シナプスの保護ケア

 

帯状疱疹後神経痛の脳内のケアを具体的にどうすればいいかは、これまで述べてきた痛みのリセットケアのほか「脳関門を通過できる炎症抑制ケアとして働く物質を脳内に届ける」といった方法です。

 

炎症の正体は活性酸素によるダメージであり、脳が酸化している状態ですので、これを抗酸化物質で酸化から守ればいいのですが、どんな抗酸化物質でも効果的とは言えません。なぜなら脳内は自身のホルモンや薬さえも脳関門という名の関所に侵入を制御されており、容易に不要な物質が入らないようにコントロールされているためです。

 

消費者庁では魚類に含まれるDHAやEPAが脳血管疾患のリスクを低減させる効果としてAランクを格付けしていました。

 

脳血管疾患は脳内の血管壁にコレステロールがたまって血栓ができ、血管壁内のコレステロールが酸化LDLとなって血管を破壊していきます。DHAやEPAが脳血管疾患に有用だと言われる理由は脳関門を通過できる抗酸化物質であり、血流を促す点にあります。脳関門を通過したDHAやEPAはコレステロールが酸化LDLとなって血管壁を破壊するのを防ぎ、かつ血液をサラサラにして脳内の血管の詰まりを抑制するケアとして役立ちます。

 

脳血管疾患において抗酸化物質として働きますが、脳炎症を抑制するケアとしてはもちろん、DHAとEPAは帯状疱疹後神経痛においてシナプスを酸化のダメージから保護するにも有用です。

 

痛みにさらされて脳がストレスを負っている場合、やはりDHAやEPAが脳内のダメージ保護ケアに効果的なのです。

 

以下は製薬会社によるDHA・EPAのサプリメントとなります。しっかりとしたエビデンスを持つ良質なもので体調を整えるのがおすすめです。

 

製薬会社品質の「DHA・EPA」

 

 

 

 

精神的症状のケア

 

帯状疱疹後神経痛では抑うつや不眠などの精神的症状も併発しやすくなると言われます。

 

それは前述した「交感神経の優位が続いている状態」にあると考えられ、交感神経が高まったままだと下記のようにストレスに対する耐性力が低下してしまうからです。

 

ストレス反応

出典:文部科学省

 

上の図で言う「警告反応期」とは、ストレスに対抗するためのホルモンもしっかり分泌されておりストレスに対する耐性力が十分備わっている状態です。

 

それがずっと続き(抵抗期)、やがて疲弊期になるとストレスへの耐性力が落ち、セロトニンなど脳内の快楽物質の分泌が減ってゆきます。

 

交感神経が優位になり続けている状態とはこのように有害な状態をもたらすのです。

 

そして前述の神経伝達物質を媒介するシナプスは帯状疱疹後神経痛の周辺的症状とも言える慢性疲労(脳疲労・脳炎症)によってシナプス自体が活性酸素によるダメージを受けやすく、痛みを抑制する働きをもつセロトニンなどの脳内神経伝達物質がうまく機能しません。よって先に挙げたDHA・EPAのような脳内の炎症を鎮めるケアとして有効な成分を定期的に摂取すると、脳炎症のケアだけでなく精神面のケアとしても役立つのです。

 

シナプス

出典:理学療法士協会

 

セロトニンについてお話ししましたのでもう少し詳しく解説します。

 

セトロニンは体内の調整の役割を果たす神経伝達物質であり、その多様な働きの一例は以下のとおり。

  • 恒常性の調整…夜眠くなって朝に目覚めるなどの体内リズム
  • 体温のコントロール
  • 食欲の調整・消化・吸収

 

セロトニンの9割超は腸内で生産されています。残念ながらそれらが帯状疱疹後神経痛の脳内で活躍してくれるわけではありません。

 

しかし腸内で生産されたセロトニンは帯状疱疹後神経痛の痛みの抑制に無益かというとそうではなく、腸内のセロトニン濃度が脳腸間を司る神経系に情報として伝わっており、脳の痛みの抑制メカニズムに関係しているのです。

 

この意味で帯状疱疹後神経痛で腸内のケアをしておくのは大変意味があるのです。

 

帯状疱疹後神経痛の慢性的な痛みにさらされていると、前述のとおりセトロニンの効きが悪くなる場合があります。

 

自律神経を調整していたセロトニンの力が弱まり、帯状疱疹後神経痛の傾向として挙げた「交感神経が優位な状態」が余計に躍起されて消化器の働きも低下させ、便秘などの症状を悪化させていきます。

 

するとどうでしょうか?ストレスによってノルアドレナリンが増え、腸内環境は悪玉菌が多くなり、さらに腸内のセロトニン濃度を低下させる要因をつくっていきます。

 

体内で生産されるセロトニンの9割は腸内でつくられており、脳内でつくられる量はそれほど多くありません。

 

腸内環境と精神疾患の関連性はさまざまな学者が指摘しており(※)、帯状疱疹後神経痛における周辺症状としての精神的症状に限ったことでもございません。

 

腸内環境を良くするためにさまざまな方法が考えられますが、効率を重視するならばまず下記のNGケアを避け、「着実に腸内環境を整えられる乳酸菌発酵物」といった形で摂取するのが理想的なのではないかと思われます・

 

 

腸内環境のケアとして最もやりがちなNGケア

 

ヨーグルトなどの乳飲料:ビフィズス菌などの菌の数がすくな過ぎて腸内環境を変えるだけの力にはならない。また、菌が活きたまま腸内に届いても腸を通過してしまう。

 

 

そもそも腸内に存在する善玉菌は食物繊維などを栄養にして「乳酸菌発酵物」を生成しています。

 

しかしそれはもともと腸内に元気な善玉菌が存在していることが前提であり、かろうじて腸内にいる善玉菌の調子が悪ければ食物繊維を栄養にして乳酸菌発酵物を生成できません。

 

乳酸菌発酵物が体内に吸収されて初めて腸内環境が整うための条件がそろうので、腸内環境を整える目的でわざわざビフィズス菌などの形で摂取せずに乳酸菌発酵物をはじめに摂ってしまえば済みます。

 

よってわざわざ遠回りしてビフィズス菌で腸内環境を整えようとするのではなく、下記のような乳酸菌発酵物が凝縮されたタイプのものが効率が上がると考えられます。

 

”抗ストレス成分ステアリルグルコシドの前駆体が乳酸菌発酵エキスに含まれる @ヘルスケアビジネスオンライン”など乳酸菌発酵物のエビデンスがさまざまな視点で取り上げられる

 

乳酸菌ではない、乳酸菌発酵エキス。驚きの実感力!

善玉元気

 

 

 

 

まとめ:帯状疱疹後神経痛のケアはトータルに

 

いかがでしたでしょうか。帯状疱疹後神経痛のケアは上のようにいくつかのケアを組み合わせると効果的です。

 

それもそのはず。交感神経が優位な状態が慢性的な痛みを誘発しており、それがさまざまな周辺的症状を生みやすい性質があるからです。

 

モチベーションを保ち、継続的にケアを行うためにも上に挙げたような科学的根拠をベースにして良質な療法を実践するのがよいでしょう。

 

結局帯状疱疹後神経痛が完治するのか、治らないのかは誰にも分かりません。

 

しかし上のケアを実践して行けば少なくても笑顔で過ごせる一日は増えるはずです。

 

ご質問がございましたら下記のお問い合わせフォームよりどうぞ。

 

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