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利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)ターゲットタイプ

利率更改型定額部分付変額終身保険 | マニュライフ未来を楽しむ保険

利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)ターゲットタイプは、マニュライフ生命の未来を楽しむ終身保険と呼ばれており、大変注目されているようです。

 

魅力的な金融商品かのように思えますが、本当に契約していい保険商品なのでしょうか?

 

ここではその仕組みや運用レポート、そして気になる手数料に関して解説するとともに、筆者が感じたデメリットなどもお伝えしています。

 

利率更改型定額付変額終身保険イメージ

 

 

利率更改型定額部分付変額終身保険・ターゲットタイプの仕組み

 

マニュライフの利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)は、保険の仕組みが複雑です。

 

利率更改型定額付変額終身保険仕組み図

 

ここではまず以下の4点にわけて仕組みを把握して行きます。

 

  • 保険料の払い込み通貨と契約通貨の種類
  • 定額部分と変額部分の二層式
  • 目標達成とその後の円建て終身保険への移行
  • 目標不達成の場合、保証額で運用を継続

 

 

保険料の払い込み通貨と契約通貨の種類

 

アメリカドル

 

マニュライフの利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)の保険料の払い込み通貨は5つ

  • 日本円
  • アメリカドル
  • オーストラリアドル
  • ニュージーランドドル
  • ユーロ

 

そして契約通貨は2つ

  • アメリカドル
  • オーストラリアドル

 

仮に日本円で一時払い保険料を入金、豪ドルで契約した場合はどうか?

マニュライフのパンフレットにも記載されている通り契約時に為替手数料の負担が生じる。
つまり、払い込み通貨と契約通貨が異なれば相応のコストが必要

 

 

一時払いで定額部分と変額部分の二層の保険を購入

 

マニュライフの利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)は一時払いで以下のような定額部分と変額部分の保険を購入することになります。

 

 

一時払い保険料に占める割合

特徴

定額部分 約8割 契約時に定めた利率で運用 

100%・110%のいずれかを保証

変額部分 約2割 マーケットの状況に応じて収益を動的に獲得

 

 

これは保険商品ですので定額部分は一生涯の死亡保障(終身保険)となり、以下のような終身保険としての機能を持ちます。

 

  • 積立利率適用期間中 : 万一の際の死亡保障は積立金額・基本保険金額・解約返戻金のいずれか高い金額を支払い
  • 目標額の到達時 : 積立金額を円建てで終身保険に移行
  • 積立利率適用期間満了時 : 積立金額を終身保険に移行

 

このような二層式の保険は以下のようなポートフェリオで運用されます

 

 

ポートフェリオ:分散運用の方法

 

ポートフェリオ

 

マニュライフの利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)は下記2つのポートフェリオで保険を運用しています。

 

 

株式分散ポートフェリオ

資産分散ポートフェリオ

運用法

  • 日本株式
  • 米国株式
  • 欧州株式
  • 先進国国債

  • 金・銀

  • 資源国通貨など

ウエイトが増えるタイミング

株式市場が好調のとき 株式市場が不調な時

 

前述定額部分と変額部分の二層式の保険を上のようなポートフェリオで運用し、次のような目標値の設定を行うことになります。

 

 

目標値の設定

 

利率更改型定額付変額終身保険ターゲットタイプ

 

マニュライフの利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)は以下の目標値の設定を行い、目標額に到達した時点で円建ての終身保険に移行します。

 

110・120・130・140・150・200%

 

 

なお、これまで上げてきた方法で保険契約を運用してみると、以下のようなシミュレーションになるといいます。

 

 

運用レポート?ならぬシミュレーション

 

マニュライフの利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)ターゲットタイプのパンフレットでは、

 

ターゲットタイプの商品性に沿って運用を行ったと仮定したシミュレーション」が掲載されています。

 

一例 : 米国ドル建てで110 %最低保証・積立利率適用期間15年

 

110%

120%

130%

140%

150%

200%

目標額に

到達した

データ数

 

 

85/85

目標額に

到達した

年数

2年7ケ月 3年8ケ月 4年6ケ月 5年7ケ月 6年4ケ月 9年5ケ月

出典:マニュライフ生命 利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)パンフレットより抜粋

 

注意したいのは上の数値はシミュレーションでしかないという点。

 

マニュライフのパンフレットにも記載されていますが、利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)ターゲットタイプ実際の運用実績ではないのです。

 

※同様の商品でアクサ生命の利率更改型定額部分付変額終身保険のパンフレットにも運用実績ではなく、シミュレーションが掲載されている

 

 

利率更改型定額部分付変額保険のデメリット

 

利率更改型定額部分付変額保険のデメリットにういて以下の2点について解説します。

 

  • 為替レート
  • 手数料

 

 

為替レート

 

利率更改型定額付変額終身保険為替リスク

 

当然ですが外国通貨で契約、目標到達時に円建て終身保険に移行するため、為替レートの影響を受けて一時払い保険料よりも下回る解約返戻金にしかならない場合があります

 

おそらくこれが一番大きなデメリットとなるのではないでしょうか?

 

こればかりは誰も予測つかない事態であり、もし損をしても保険会社は為替リスクまで保証してくれるわけではありません。

 

 

手数料

 

ここでは資産運用において手数料を「資産運用を減らすデメリット」として考えます。

 

マニュライフの利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)ターゲットタイプで必要になる費用を、比較検討されることの多いアクサ生命の同様な商品と比較してみます。

 

 

マニュライフ生命

利率更改型定額部分付

変額終身保険

アクサ生命

利率更改型定額部分付

変額終身保険

①保険契約時の手数料

なしと記載されるが、実際は保険契約締結・維持に必要な諸費用として「変額部分の保険関係費」として記載されている。資産総額に応じて年1.85% 契約初期費用として一時払い保険料の8.5%

1000万円の一時払いの場合の

①の手数料一例

1年目は185000円の手数料

 

①は85万円の契約手数料

 

②運用関連手数料

資産総額の0.2% 資産総額の0.9%

③解約控除手数料

0.7~10% 後述※

⓸外貨取り扱い時の手数料

為替手数料

 

以上のとおり相応の手数料や費用がかかっています。

 

これをリカバリしてプラスにするとようやく目標到達値へと向かっていけるわけです。

 

 

 

筆者が気になり過ぎたこの保険の不透明さ

 

以下は筆者が気になりすぎてしまったマニュライフの利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)ターゲットタイプの不透明さをお伝えしようと思います。

 

 

預金とは異なり元本保証はないが、一時払い保険料は保証されている?

 

マニュライフの利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)のパンフレットの表紙には

 

預金とは異なり元本保証がない

 

と記載されています。

 

しかし次のページをめくると一時払い保険料の105%を保証します、とある…

 

パンフレットなので ”スペースが限られた中でわかりやすい説明をしようとして誤解を招く典型例” に思えるのですが、おそらく以下のような意味合い、だと思われます。

 

 

元本保証〇

元本保証×

利率適用期間中

外貨建てで保証 円換算すれば為替レートの影響で結局元本割れする場合もある

 

もうちょっと親切な書き方をしてくれてもいいのではないか?そう思えてならなりません…

 

 

特別勘定の参考データとして掲載されている数値がシミュレーションでしかない

 

前述したようにマニュライフの利率更改型定額部分付変額終身保険(通貨選択型)ターゲットタイプのパンフレットには運用シミュレーションが掲載されているだけで、運用実績は乗っていません

 

目標到達したデータ数が割合として挙げられていますが、なぜこのような書き方↓をするのか不可解です。

 

利率更改型定額付変額終身保険運用シミュレーション

 

こうした性質の金融商品色濃い商品で、シミュレーションをパンフレットに乗せる理由がわかりません。これぞ皮算用…

 

マニュライフだけでなくアクサ生命も同様な書き方をしているようなんですね。

 

 

ポートフェリオの切り替え基準が不明

 

資産の運用の仕方として株式ポートフェリオと資産分散ポートフェリオの2つを挙げていました。

 

市場の状況に合わせ、株式市場が好調なら株で、そして逆に株式市場が不調なら資産分散ポートフェリオにウエイトを置いて臨機応変に保険運用というのがこの切り替えの肝のようですが、切り替え基準は不明です。

 

※私が知る保険営業マンは、切り替えは機械が自動的に行っていると教えてくれました。

 

そしてこれらの2つの基本ポートフェリオはマニュライフが説明している通り、超ハイリスクなレバレッジ取引運用です。

 

レバレッジ取引は超ハイリスクにもかかわらず、株式市場が不調な時には安定性を目指すと説明されている点が意味不明です。

 

日本語の使い方を間違っているのではないかと疑ってしまいます。

 

 

円入金のあと外国通貨で契約後、解約後は円建という2度の為替手数料の発生

 

為替リスク

 

外国通貨での契約なので仕方ないのですが、一般的な日本人が契約する際、

 

円で一時払い保険料を入金し、外国通貨で契約、そして仮に目標到達金額に達成した場合はさらに円建てにしなければなりません。
2度の為替手数料が必要になります。

 

※そもそも 外国通貨をたくさん持ってますよという人のための保険商品だったら意味わかります。

 

うまくいけばいいです。
しかし…最悪パターンを考えて金融商品を購入すべきですね。

 

2度の為替リスクの影響を免れ、しかも上に挙げた手数料を差し引いて手元に戻ってくるのがプラスだったらいいですが、結局コストをがっちり取られてほとんどメリットがない、
そんな保険商品になりかねない。

 

 

まとめ

 

マニュライフの利率更改型定額付変額終身保険(通貨選択型)は、趣味とか楽しみで運用するならいいと思います。

 

一般の人の感覚だと、あまりよくわからない状態で契約すべきではない商品であるのは間違いないでしょう。

 

頭のいい金融のエキスパートが仕組みを複雑にしながら、御為ごかし的になっている感も否めず。

 

日本人好みの元本保証と言っているのでそれなりに契約数は伸びていると思いますが、為替リスク、手数料が差し引かれた状態で当初の商品イメージどおりのの人っているのかと思ってしまいます…

 

まだまだ日本国内ではできて間もない保険商品なので、少々動向を見守ったほうがいいのではないか?

 

そんなつっこみどころ満載な保険でした。

 

the end